イソギク・シオギク ハナイソギク・ハナシオギク
本州の太平洋岸の海岸近くに自生するキク科の多年草の植物にイソギク(磯菊)、シオギク(潮菊)というのがあります。
このあたりでもお庭で栽培されている方があって見かけることがあります。
舌状花(菊の花の外周に咲く花びら状の花)を持たない特徴的な花は一度見たら忘れることはありません。
シオギクとイソギクは自然界では千葉~静岡はイソギク、徳島~高知はシオギクと分布を分けているそうです。
それぞれノジギクや家ギク?(普通の菊)との交雑種もありいろいろの大きさ、形の舌状花を持っていて片親の血筋によってハナイソギク、ハナシオギクと呼ばれているそうです。
私の朝の散歩道で、海岸沿いの潮溜りの上の道野分に何年か前、どなたかが雑草を整理して植えられた花にこの菊がありました。
最初から原種?やいろいろの形の舌状花を持ったのが一緒に植えられていました。
その頃は単にイソギクかシオギクを植えた方がいるのだなと思っていたのですがこの1~2年はほかの雑草?に追われて勢力が弱くなってきました。
ところが今年初めて気が付いたのですが、植えられている道の法面の2~3m下の潮溜りの土が少したまっているところにこの菊がたくさん咲いていました。
満潮には塩水をかぶることもある場所ですが、ここには、ハママツナやウラギクなど海浜性の植物も咲いていて菊たちにとっては思わぬ安住の地を見つけたようです。
右:舌状花のない原種に近いもの(葉の形などからイソギク?)左:ハナイソギク?
右手の法面の上に植えられていましたが下に降りてきています。生存に適していると思われますのでだんだん増えてくるかも知れません。
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