カメラ用水銀電池 H-D
カメラ収納庫の中をチェックしていたらふるいキャノンのフィルムカメラが目に付きました。
キャノンのA-35デートルックスとキャノネットG-ⅢQL17でどちらもH-Dの水銀電池で動作するようになっています。
当時はH-B,H-C,H-P,HM-N、H-2D,HM-4Nと水銀電池全盛の時期でした。
水銀電池は環境汚染の可能性があるということでずっと昔に製造中止になっています。
そのため以前はアダプターを使用して違うタイプの電池を使っていましたが、少し前(といってもだいぶ経ちますが)代替電池を探したことがあります。
PX625Aという同じサイズのアルカリ電池に行き当たりました。これは今でも入手可能です。
水銀電池は、容量が減っても電圧が極端に下がらず交換時期近くまで使用することができます。(H-Dは1.35V)
代替のアルカリ電池は電圧が高く(公称1.5v)それも使用するにつれ少しづつ下がっていきますので電池の電圧を基準に露出を決めているカメラでは露出に少し影響が出ます。
アダプターを使って酸化銀電池を使う方法もありましたがこちらもアルカリほどではありませんが電圧の変化はありました。
まあ、電圧が変化するといっても、露出1段の変化は2倍(1/2倍)であることを考えると無視できる?かなと思います。特にネガやB&Wでは。
今でもアダプター等の需要があるようでアダプターの中に電圧の調整(少し下げる)機能を持った物も販売されています。
保管庫から出したキャノンのG-Ⅲとデートルックス、電池を入れれば撮影可能です。特にG-Ⅲは時々持ち歩いていたことがあり、大事にしていて今でもピカピカです。
G-Ⅲの底面の電池ボックス、左が代替電池、右がSR-44の入ったアダプター
左上SR-44+アダプター(緑色)、真ん中代替電池、下左、残量0のH-D、黄色は自作のアダプター、これは気をつけないと電池が接触しないカメラもありました。
手軽さと撮影コスト、仕上がりまでの時間等に負けて、容易にデジタルに頼ってしまって、フィルムカメラを使うことはありませんが時々は電池を入れて空シャッターを切り、感触と音を楽しんでいます。
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