フィルムの巨人 コダック
フィルムの巨人コダックとか、フィルムの箱の色から、黄色い巨人コダックとか言われましたが
古いポジフィルムを見てそのことを実感します。
ポジ全盛時代にはコダクロームは保存性が良いと言われていましたが、エクタクロームでさえ十分な保存性能を持っています。
外式のコダクロームはそのフィルム、現像の方式から保存性は高く、内式のエクタクロームはそれほどではないだろうと言うことでしたが40数年前のエクタクロームでさえ今でも十分きれいです。
ある時期以後は良くなりますが、それに比べるとフジカラーR-100はずっと見劣りがします。
あまり使っていないのではっきりいえませんが、手元にある数の少ないサクラカラーR-100はかなりきれいです。
変色のみならずマウントされた仕上げの状態を比べてみてもコダックは今でもしっかりしていますがフジカラーはのりが剥がれて中のフィルムが出てしまうのがたくさんあります。
(これが原因かどうかわかりませんが富士フイルムは途中からプラスティックマウントになりました。)
私もある時期以後は保存スペースの問題や見やすさからマウントするのをやめてスリーブ仕上げとしました。
現像を頼んでいたラボがアマチュア向けだったからなのか、当時はスリーブ仕上げと指定しないとマウントされてきたしスリーブ仕上げでもマウントとプラスティックケースが付属していました。
フィルムの製造者にとって、保存性がいかに良いかは重要な案件であったのかどうかわかりませんが、時間が経って未来にならないと結果が分からないこともたくさんありますので、日常生活ではそのことも心の隅に置いておかなければならないことかもしれません。
40年くらい前の現像済みフィルム下段左がエクタクローム、右がコダクローム
上段左サクラカラー、右フジカラー
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